第163回サークル例会 4月18日(日曜日) 各務原東高校



  • オリガノメトリー作品集(今井)
  • 迷宮の箱(今井)
  • モーターはBが大きいとゆっくり回る?(石川)
  • こわれないシャボン玉(小野)
  • 春日井版エンゼルス・ウィング(五島)



    【オリガノメトリー作品集】

    第160回例会で紹介されたオリガノメトリーが進化しました。
    前回のは,正三角形ユニットからできる立体群(左の写真)でしたが,
    今回は正方形ユニットからできる立体群と正三角形ユニットと正方形ユニットからできる立体群(右の写真)です。
    どんどんできますなー。(^_^)






    【迷宮の箱】
    スゴイものができました。
    箱の中をのぞくとカラフルな図形が無限に広がり,まるで迷宮に迷い込んだような錯覚の世界に導いてくれます。
    オリジナルは,西三数学サークルの鶴原さんの作品。
    ポリカーボネート製の鏡(東急ハンズで売ってます)6枚で立方体をつくり,鏡の裏面(つまり箱の外側)にカッターナイフの刃でキズをつけます。
    そのキズの上に色セロハン紙を貼り,箱の中をのぞくと箱の中に写真のような幻想的な世界が広がっている,というわけ。





    【モーターはBが大きいとゆっくり回る?】
    黒板に書かれている式を見ればお分かりのように,電池で回転するモーター(電池の入ったコの字型導線の上で走る金属棒も同じこと)は,もし摩擦がなければ(仕事をさせなければ)回路に流れる電流がゼロになるまで速度vが増加していきます。(E=0+vBL)
    そうすると,Bが大きいほど終端速度vが小さい(モーターがゆっくり回る!?)ことになります。
    なんだかちょっとヘンな気がします。実験で確かめてみましょう。
    真ん中の写真は,原理むき出しのモーター。磁石の数を増やして(Bを大きくして)みると,回転数は上がります。理論と合いません。
    右の写真は,市販の模型用モーターに外から磁石を近づけてBを大きくしたり小さくしたりしたもの。理論通り,Bを大きくすると回転数が落ちます。
    原理むき出しモーターがうまくいかないのは,摩擦が大きいからみたいです。でも,市販のモーターはうまく作られているのでOK。ちょっと意外な結果ですね。





    【こわれないシャボン玉】
    台所用洗剤,PVAのり,水で作ったシャボン玉液の膜を針金の枠に張ってうまく乾燥させると,PVAのりの薄膜(?)ができます。
    干渉縞もキレイに見えます。机の上にシャボン玉を落として,半球状のまま乾燥させることも可能です。






    【春日井版エンゼルス・ウィング】
    春日井の科学広場に向けて,「誰でも失敗なく作れるエンゼルス・ウィング」を五島さんが開発しました。
    おもり用の丸いシールは「リムカ」という自由に貼ったり剥がしたりできるもの。おもりの位置を変えて最適のポイントを探すことができます。





    【二重振り子の運動〜カオス?〜】
    広島の土肥さんが,今回も面白いものを送ってきてくれました。
    この装置のコの字型の振り子は比較的一定の(安定した)振動をしますが,角材の人形(体操選手?)は不規則に左右に回転したり止まったりします。










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