第164回サークル例会 5月22日(土曜日) 各務原東高校



  • 「伊東家の食卓」のネタ解説に疑義(長野)
  • パラボラ太陽炉(村田)
  • 水銀を1円玉に塗ると(松尾)
  • アナモルフォーシス用の写真撮影法(石川)
  • モーターはBが大きいとゆっくり回る? Part2(石川)
  • ポケットサイズの万華鏡(松尾)



    【100円の老眼鏡を使った巨大カメラ】

    広島の土肥さんが今回も面白いものを送ってくれました。
    100円ショップで売っていた老眼鏡のレンズ(凸レンズ)を使って巨大カメラを作ろう,というのです。
    右手に持っているのが,老眼鏡レンズを取り付けた段ボール紙。
    これを窓の外へ向け,左手で持っているスクリーン(半透明のゴミ袋)に映すのです。(部屋は暗くします)
    写真では少々分かりにくいのですが,肉眼で見るとすごくキレイに外の景色が映し出されていました。
    いちばん右の写真は,白い紙に映してみたところ。






    【「伊東家の食卓」のネタ解説に疑義】

    「伊東家の食卓」というTV番組で,「水に浮かべた1円玉に磁石を近づけると1円玉が磁石に吸い寄せられてくる」という〈裏ワザ〉をやってたんだそうですが,その解説がいただけない。
    水分子が「+−の極性」を持つため,磁石によって水面が力を受けるのだというのです。(^_^;)
    調べてみたところ,水が「反磁性」であるために,水面が磁石によって力を受けて〈へこむ〉のが真相のようです。
    蛇口から流れ落ちる水流は磁石を近づけると〈逃げる〉し,蛍光灯が映った水面に磁石を近づけると水面がへこんで蛍光灯の像がゆがむのです。






    【パラボラ太陽炉】

    のらねこ掲示板でも紹介したステンレス板で作ったパラボラ反射鏡の実験をしてみました。
    いきなり「炊飯」には進まないで,まずは飯ごうに1リットル弱の水を入れて試してみたのです。
    そうすると,83℃までは温度が上がったのですが,その後は吸熱と放熱が平衡状態に達したのか温度が上がらなくなりました。(T_T)
    パラボラ反射鏡の面積が少々小さいようです。ステンレス板の表面を磨いて反射率を上げたらうまくいくでしょうか。挑戦は今後も続く・・・






    【水銀を1円玉に塗ると】

    松尾さんが子どもの頃やっていた〈遊び〉なんだそうですが,
    1円玉の表面に水銀をこすりつけると,みるみる間に金属樹みたいな白いモノが〈生えて〉きます。
    顕微鏡でそれを拡大したのが右の写真。
    この白い物質は「酸化アルミニウム」ではないかという意見がでました。
    水銀がアルミニウムから電子を受け取って酸素に渡し,アルミニウムと酸素が結びついた,というわけです。
    さて真偽のほどは? 
    ところで,くれぐれも〈良い子〉はコレを真似しないようにね。(^_^;)






    【アナモルフォーシス用写真の撮影法】

    今井さんの十八番「アナモルフォーシス」用の歪み絵(写真)をつくる道具を石川さんが開発しました。
    ステンレス板を円筒形に丸めて,その内側に写真を置き,内壁に映った像を写真に撮ります。
    それを今度は外側へ持っていって外壁に映すと元の正常な絵に見える,というわけ。






    【Bが大きいとモーターはゆっくり回る? Part2】

    前回に続き,石川さんの実験紹介です。
    磁場を与えるのが永久磁石ではなく電磁石であるモーターを使っての実験です。
    磁場を与える電磁石に流れる電流を連続的に変化させて,モーターの回転数を調べると,途中までは回転数が上がっていくものの,そのうちに回転数が落ちてきます。
    回転数の変化のグラフは右の写真の通り。
    意外ですがこれが「理論通り」の結果なんですね。






    【コンパクト万華鏡】

    フィルムケースと使い切りカメラのレンズを使って,コンパクトな万華鏡ができました。
    ちょっとした工作にもってこいですね。(^o^)
    それにしても,使い切りカメラのレンズの焦点距離がフィルムケースの長さとぴったり同じなのには驚きました。
    幸運な偶然ですね。










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